土星探査機「カッシーニ」の子機「ホイヘンス」がタイタンに突入
2004年12月24日に土星探査機「カッシーニ」から分離した
土星衛星のタイタン探査用子機「ホイヘンス」が、2005年
1月14日、タイタンに突入し無事情報を送信した。
タイタンに突入する際、タイタンの上空及びタイタンの
地上の映像を撮影したところ、河川のようなものや
岩石および氷の塊の映像を捉えたという。
「ホイヘンス」は欧州宇宙機関(ESA)によって作られたが、
タイタンの大気圏突入の際の速度は実に時速2万2000kmに達し、
そこから大気を使って減速を行い、パラシュートで最終的な
減速を行うことになっていたがこれらミッションも無事成功した。
「ホイヘンス」には、ガスクロマトグラフ質量分析装置など
六つの観測機器を搭載されており、降下の途中で大気の成分や
温度、気圧、風速などを観測した。
現在のところ侵食された地形、霧など、今まで地球以外では
あまり観測されなかったものが発見されている。
天文学者の多くがこの観測に深い興味を抱いており、このミッションが
果たした成果は今後より大きな意味を持つと考えられる。